【下町職人町工場めぐり】#6最終回「松山油脂」「浜野製作所」【NHKカルチャー講座】

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「下町職人町工場めぐり~地元経営者と名人に会いに行く~」をふとぎょろ受講しています。今回で六回目、最終回です。今回は「松山油脂」と「浜野製作所」へ行ってきました。

松山油脂株式会社

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松山油脂工場見学楽しみ~♪顔ふとめ

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外の四つタンクは、三種類の油脂と貯蓄用タンクとのこと。

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まずは、おしゃれなレストランかな?と思うぐらい素敵な部屋に案内されまして、松山油脂の成り立ちや見学するにあたっての注意事項の説明を受けました。

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そこには、松山油脂製品のテスターもあり、色々試してみることもできました。

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異物混入を防ぐため、工場見学前に紙帽子装着と、粘着シートコロコロで洋服の髪の毛などをとります。長い髪の人はまとめていくのが楽ですね。

私、うっかりガラス張りの通路から作業工程見学するのかしら~なんて思って来ちゃったけど、バリバリ絶賛製品作っているその横での見学でした。

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メインで親切丁寧に説明をしてくれました富川義夫さん

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おおおお、これが釜焚き製法の釜かぁ!この日は釜焚きをしていないのと、外の気温も高くなかったのですが、ほんのり温かい程度でした。冨川さんの説明ですと、夏場の釜場は40度超えることもあるそうです。

あと、塩を入れて不純物を沈殿される工程があるようで、その塩を入れる配分などはその時々で違い、見極めは職人のカンだそうで、それを判断できる職人は三人だけだそうです。ひょー、手間を惜しまず手仕事にこだわっている。

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富川さん、ザックザックと冷えて固まっている表面を削ります。

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中はまだ固まりきっておらず、ほんのり温かいです。

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これ、すべて固形石鹸になります。あ、でも、えーとたしか、下には不純物が溜まってそれは適切な処置で廃棄するのだそうです。

固形石鹸はピアノ線で切り分けていくそうですよ。

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工場の建物自体は昔しからのもので、屋根の年季も違います。あと、段差がとても多いですね。階段が多い。階段が多い旨は工場見学説明でも受けましたし、松山油脂HPの工場見学注意点でも書いてありましたね。私、舐めてかかってた…。ちゃんと心構えをしていくべきだった。あと、部屋によっては靴をスリッパに履き替えるところもあり、脱ぎ履きしやすい靴がベターです。

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こちらは液体石鹸充填室。説明は鹿島さんが。

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パネルを使っての説明も。ガラス張りの奥では、ポンプや詰め替え用パウチに液体石鹸を充填しています。ポンプの方は0,5秒間で次のポンプへと次々充填してしていくとか。え!?0,5秒!ポンプに充填していくのも職員の手作業です。

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こちらは、四角い容器に液体石鹸を充填する部屋。こちらは鈴木さんが説明を。「こちらでは、皆さんにフィルムを製品に被せる体験をしてもらいます。」と。え!?体験も?

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このフィルムを製品に被せるというだけですが、なんか緊張しちゃってオペをするような手つきで近づくふとめ。

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向きを正しく入れて

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参加者が被せたものを鈴木さんが機械に通します。そうすると、ピチーッと製品にフィルムが張り付くんです。

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こちらでは、サンプル製品などの個装袋詰めをしていました。五人の職員さんがそれぞれ担当の持ち場でテキパキと袋に詰めて、封して、段ボールに詰めていく。

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これは20グラム固形石鹸。ちっちゃくて可愛いと撮るふとめ。

いやー、一時間たっぷりと工場見学ができました。工場の中歩き回っていると、ちょっとRPGダンジョン攻略気分を味わっていました。

コロコロを使ったり、ポンプ充填の手作業、塩の配分、アナログな部分が多かったように思うけれども、人の手仕事で一つ一つ丁寧にテキパキとこなしていくと、無駄がでないように思った。職員さんたちの挨拶も見学者一人一人に気持ち良くしていて、挨拶って大事だなぁと思うのでした。

最後は松山油脂製品のお土産もありびっくり。大切に使います!

「とても間近での工場見学でしたけど、大丈夫なんですか?」といった質問に、富川さんが「工場見学をきっかけに私たちの製品を好きになってもらえたらいいなという気持ちでやっております。」と話していて、松山油脂が好かれる理由がここにもあるのかなぁなんて思いました。

株式会社浜野製作所

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浜野製作所ストロングポーズ!

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第六回続きました講座の大トリは浜野製作所!
まずは「Garage Sumida(ガレージスミダ)」へ

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看板横には木村さんがいました。

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木村さん日向ぼっこなうだっだようです。

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さて、ここから、浜野慶一劇場が始まりました。すみだ地場産業の実情を話しながら、浜野社長の波乱万丈な人生エピソード。先代が亡くなって二代目を継ぎ、二年後にはお母様も亡くし、その次には、親から受け継いだ工場が、隣の解体作業での貰い火で全焼し、その補償をするといった大手会社が補償期限の前日に倒産。大手会社倒産の張り紙を見た帰り、仮工場に残っていたその当時のたった一人の職人、金岡さんから言われた言葉「あなたと仕事したいからここに残っている。」これが経営理念「お客様・スタッフ・地域に感謝・貢献」に繋がっているそうです。それから、なんやかんやあり、なんやかんややってます。

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「今時の若者も捨てたもんじゃないな。」と、社会に貢献したいという若者をバックアップしているようです。結構有名な人の支援を浜野社長しているのですね。「すみだから世界へ」というテーマで海外の会社ともなんやかんやしているようです。

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講義の後は、工場見学も。

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全棟見せてくれました。ふとっぱら!職員さん達一人一人も元気に挨拶してくれました。

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最新から昔ながらの機械もズラリ。比較すると昔の機械の方が壊れにくいようです。昔の機械のメンテナンスは自分たちでしているとか。

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「けとばし」これは足で蹴って、型をつくるのかな?

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工場が全焼して、仮の機械も買えず、中古で買えたものが一台一万円のこの足で蹴る機械。これを二台買って、金岡さんと並んで仕事をしていたとのこと。

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浜野社長に「あなたと仕事したいからここに残っている。」といった金岡さんもいらして、写真ご一緒していただけました。金岡さん、いまは専務だそうです。
浜野製作所の皆さんはとても気さくで、元気に満ち溢れていました。

工場が全焼した時に、お客様もスタッフもそして、地域の皆さんも、見捨てずにずっと支えれくれた。地場産業がどんどんなくなっていく中で、「すみだ」を盛り上げるべく、浜野社長、いまもなんやかんや飛び回っているようです。

これにて、「下町職人町工場めぐり~地元経営者と名人に会いに行く~」半年間による受講すべて終えました。初回は残念ながら、参加できなかったのですが、二回目以降は体験レポ書くことができました。10月からもこの講座あります。体験レポが参考になれば幸いです。ぜひぜひこの機会にご参加くださいませ。

モノをつくっている人と会うと、そのモノ自体、それに関わるモノがもっと好きになると思うのです。それに「すみだ」という地域がもっと好きになると思います。好きが増えれば、生きることに彩りが足されていく。あなたの人生に彩りを。

(葛飾ふとめ)


NHKカルチャー講座「下町職人町工場めぐり~地元経営者と名人に会いに行く~」
10月スタート!開催日・お申込み等、詳しくはHPへ!

スミファ「素材×技術×人」つながる。
開催日 2018年11月17日(土)・18日(日) 入場無料

「浜野製作所」「松山油脂」「サンコー」「東北紙工業」その他、今年は22社が参加!この機会にぜひすみだに遊びに来てくださいませ~♪詳しくは「スミファ」サイトへ!

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