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一人一人が必ずもっている「種」

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おはようございます。かわさきみえこです。

先日の稽古では、スピーチしたのち、審査員役のメンバーが公開審査するというものをしました。

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なかなかにみんな鋭い審査をしていました。

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この日の一番いいスピーチは冬太くんでした。

この公開審査した後に冷泉さんの総評「人間の質がいい人が集まっているのかな。」
でした。

スピーチした側の一人一人も十分にスピーチできるし、審査もいいとこをついて審査する。
おおまかで中身がない話にならず、一人一人しっかりと冷静に話をしている。
これってなかなかできないことだと思う。

ここに来た当初、私なんて人前でスピーチするのがいやでいやで。
そのいやだ!しか出してなかったけど、いまは並みには話せます。
はは、や、まぁ、この間も「歴史の流れ」が何回か出ちゃったけどね、スピーチの中で。
でも、テーマに合わせて話ができます。

日ごろの訓練が身についているってことですね。

まぁ、でも、基の質がいいってことですよね!

なーんちゃって。

人がみないいものをもっている。それをどう上手に育てていくか。

種はもっているんですよ。
その種が腐らなければ、育っていくんです。

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懸命に懸命に育てていく。
アーサー・ミラー「オール・マイ・サンズ」を本読み。

本!セリフ!となるとどうにも芝居くさくなる。

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そこで、要点だけセリフから抜き取って、あとは日常のように会話する。
セリフを離れてると日常の会話になる。
それを、セリフに戻ってする。

だって、会話だものね、戯曲のセリフって。
そうじゃないものもあるかもしれないけど、でも、会話で、人間関係で成り立っているものね。

言葉を知り、人間を知り、自分を知る。

知恵をつけて生きていく。

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言葉

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人間

「名もなく 貧しく 美しく」鑑賞

高峰秀子、小林桂樹出演。
聾唖者同士の夫婦が、貧しくも懸命に家族と生きていく物語。

懸命に生きる二人をみて、どんどん心が洗われていく。
観終わって、ポロポロと涙が出てくる。

自分がどこで心が動いたか、それを知っていく。

自分。

ずっと、この職業をしていこうと思ったら、ずっと育てていくんだろうな。

成長を感じられるものに、私は身を置いていたい。

限界なく、ずっと。

私のイメージは「柿の木」
私は柿の木の種で、育ち、後に実をつける。
そして例年、秋を知らせるように。

腐らなければ、育っていく。

(記:かわさきみえこ)