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片付いていく稽古場、もうクロワッサンが足につくことはなくなった。

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冷泉さんから、写真が送られてきた。

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片づけられていく沼袋スタジオのがらんとした部屋と下駄箱がなくなってからの靴置き場の写真

 

さあ、何を書こうか。

すでに「冷泉風お気楽日記」には写真の記事はあがっていた。

 

板張りの床とお別れだと書いてあった。

 

タイトルのクロワッサンってなんだ?ってことですよね。

いやはや、この板張りのワックスですか?コーティングが剥がれて、クロワッサンのカスみたいなのが

足の裏とか、髪の毛とか、はたまた鞄の奥底に張り付いていたんですよ。

 

そう、今朝もベッドで見つけましてね。

「ああ、もうこれもつかなくなるなぁ。」なんて、そこでさみしくなったりね。

うっとうしいクロワッサンだったけれど、なくなったらなくなったでさみしいものね。

 

もう建物は取り壊されいるのかしらね。

松本龍平が「もう沼袋スタジオ、この世に存在しないんですね。」といったようなことをいったのが、ここ数日耳に残っている。

 

18年間稽古場として使っていた場所がなくなってしまうのはさみしいものですよね。

ここでどんなものが生まれてきたのだろうか。私には計り知れない。

 

私は三年間、通い続けた沼袋スタジオ。

この三年で私はどう変わっただろうか。

SNSのFacebookに3年前の稽古場発表のチラシが上がってきた。

何年前はこういうの投稿してましたよっていう機能がFacebookにはあって、懐かしいとともに

三年前の私ってこんなにぼやけていたのねって思ったわ。

 

ぼんやりとした私、三年みっちり積めば、少しは人前に立つ人の顔になるわね。

私、信じていることがあるの。

どんな世界でも、きっちり鍛練を積んでいけば、何か成果はあるって。

 

もちろん、才能だったり、運だったり、どんな世界でも偶然性ってあると思う。

けれど、きっちり鍛練を積んでいれば、チャンスを掴むという確率は上がると思う。

と、そう信じている。

 

とはいえ、fmgワークスタジオの時間は以前のものと比べ物にならないくらい

私を活性化させた。

きちっと積むことに重点を置いている。そういう性質が合っていたという偶然性はある。

 

消費が著しく激しい世の中で、みっちり積んでいくということに需要があるのか。

不安に思ってしまうこともあるけれど、しっかり根を張り幹を太くしていかなくては、暴風雨に遭おうが

すっくと立ち続ける木になることはできない。

 

手っ取り早いものよりか、何年もかかって地に根付いた柿の木に私はなるのだ。

 

秋を知らせ、医者いらずの実をつける柿の木。

 

桃栗三年、柿八年

 

まだまだ、やることが沢山あるわね。

 

沼袋スタジオはなくなってしまったけれど、fmgワークスタジオは続いていきます。

 

その恒星があるからこそ、惑星も彗星もまわり続けることができる。

その恒星を見つめて、私はどんな星を持つのか。

 

私は星を生むことができるだろうか。

スターを持っていると信じてきっちり積んで進んでいくしかない。

 

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季節は巡り、春の季語。一年前にも貰ったプリント、今年も配られこの季語を読む。

いつも思う、日本語は美しい。

 

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奥田夢叶、きっちりストレッチ。

ストレッチ。調子が悪いときもいい時も変わらずストレッチをする。

頭で考えたってどうしようもないなと思った時はストレッチをする。

身体は正直で素直。やったらやった分だけ、柔軟になっていく。

 

ああ、開脚したときに「あ、脛にクロワッサンついてる。」と見つけて掃うこともないのね。

 

うん、いいことじゃない?うん。

 

終わりがあれば、始まりがある。リスタートして、ステップ上がっていきましょう。

 

 

かわさきみえこ