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ふたくちレッスンを受けて~平面を立体化するプロセス~

【ふたくちレッスンを受けて永井マネージャーに送った感想メール】

永井さん

お疲れ様です。かわさきです。

【ふたくちさんのレッスンを受けて】

ふたくちさんにも、直接お伝えしましたが、冷泉さんと同じことをおっしゃっていても、アプローチの仕方がお二人で違うので、改めて基礎の再発見があるレッスンでした。

特に印象深いのはセリフやアクションに「意図」を持つこと。私は今まで台本の字面にある現象だけを表現しようと思っていました。その字面の中に、キャラクターの言葉とは裏腹の心だったり、期待していることだったり、その期待を裏切られてのアクション・リアクションだったりがあることを知りました。

ふたくちさんが一からキャラクターの心を教えてくださるので、それをやるだけでしたが、今後台本をもらった時の「インテイク」をより意識して「意図」を読んでいき、実践したいと思いました。

あと、他の組を見て、「ナチュラル」と「リアル」の違いを感じました。「ナチュラル」であることが悪とまで言いませんが、表現をする・お芝居をするといったときに、「ナチュラル」から一歩を踏み出すことを心がけたいと思いました。

以上、ふたくちレッスンを受けてでした。

貴重な体験でした。冷泉さんレッスンの耕やしがあったこその、ふたくちレッスンの良い肥料を得たと思います。今後に活かせるよう、またレッスン頑張ります。

よろしくお願いいたします。

かわさきみえこ


 

【永井マネージャーからの返信】

お疲れさまです。

感想、早々にありがとうございました。
ふたくちさんのレッスンにより良い肥料を得られて良かったです。

それも、日々、きちんと冷泉さんのレッスンを
受け、学び、考え、感じているからこそ得られた物だと思います。

心の動きを表現することや、
「意図」を常に考え、相手が発した台詞や動きを受け、
自分も演じるということの大切さをふたくちさんは教えてくださいましたよね。

ナチュラルとリアルの違いもなかなか難しいですが、
リアルを表現するには集中力と創造力が必要なんだと、
ふたくちさんは仰っていて
それが理解できて、やれるようになれば
もっと演技の幅を広げられるのではないかと思いました。

かわさきさんと青木君のペア、
随分リアルに近づいていたと思います。
怒る部分などは、まだ少し大袈裟な感じに見えるところもありましたが
気持ちのやりとりも見えたし良かったと思います。

声もはっきり聞こえ、伝わってきましたし。

 

それでは、引き続き、レッスン頑張ってください!

永井


 

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こんにちは。かわさきみえこです。

冷泉さんが旅に出ている間、ふたくちつよしさんによる特別レッスンでした。

ふたくちさんが書いた台本を基に、平面を立体化するにはどうしたらよいかといった表現の基本を知るレッスンでした。

 

4月からレッスン担当の永井マネージャーに送った感想メールに、印象に残ったことはほとんど書きましたが、今回は役の「意図」というものに私は気が付かされました。私、そんなこと一つも思ってなかったな…。

冷泉さんが常に言っていたことのようにも思う。役の気持ちやセリフの意味と意図の違い。行間を読むといいますかなんといいますか。あと、ナチュラルとリアルの違い。自分のままでいても、なんにもリアルではないなと思った。

 

今回、兄妹が公園のベンチで会話している本で、熱血漢な兄に妹が何かを伝えにくるところから始まります。今のメンバーは男性が多いので、兄弟といったものや姉弟といった組もありました。各々の各々の課題が見えたと思います。

私は「意図」だったり、「期待していること」だったり、平面を立体化するにあたっての肉付けも骨組みも字面だけだったなと。あと、セリフを覚えることに少し恐怖を感じました。字面だけ覚えて、心がちっとも入ってないことになりそうだなと。

全三回のレッスンで、まずはふたくちさんが考える平面を立体化するプロセスの座学があり、本読みをし、最後が立ちで発表。

結構、凄いスピードだったわね。

二回目の時に、木原と三宅ペアがしっかりセリフもいれて、気持ちの流れも汲んで立ちをしたのよね。かっこいいことしてくれるわね。ま、でも、台本もらってから、そこまでしっかりしなくて、仕事にならんわよね。

私はセリフをただ覚えることになっていることに恐怖を覚えたわ。「意図」まで一人で読めるように色々知らなくてはならないわね。

 

ふたくちさんはエネルギッシュに一つ一つ役の気持ちはこうだよ、こうだよと教えてくれました。ご自身が書いている本とあり、このセリフはこんな気持ちだというものが的確でした。私はそれをなぞるだけで精いっぱいだったわね。自分だけで、台本を向き合った時にそこまでしたかしら?今後の課題ね。

 

なぞるってことも難しいものなのだなとも思った。各々レベルというかステージが違うから、なぞるということも難しいといった組もありました。自分から一歩役に近づくのも勇気がいることなのだなとか。人のダメ出し聞いてないなとか。や、ま、同じ役をするのだから、一つ前の組のその役のダメ出しは自分でやるときは修正しようぜ。と思ったけど、まぁ、自分は自分なのかもしれないけれど、プランをその都度変えていくのは大事だぜ?軸をちゃんと掴みながら、演出の注文もミッションとしてこなしていく。セリフもキッチリ話していく。声は届ける!相手に、そして客席に。結構やること多いんだぜ?

とはいえ、ふたくちさんのパッションが凄いね。熱血漢の兄はふたくちさんなんじゃないかってぐらい。モアザン!モアザン!フォルテッシモ!フォルッテシモ!!!っとえええ!?まだ足りないの?と。ま、自分でリミッター設けてるなとは思いますが、熱量ぱねぇ。あと、私ナチュラルになると不機嫌に見えるようね。ま、ナチュラルからは脱却しなくちゃね。二、三回、ギアあげないと抜けなくてさ。それを取っ払うのも課題だわ。

 

わたし自身をリメイクしていく。

 

私自身も表現するし、役も表現する。俳優の仕事の形。

 

 

(記:かわさきみえこ)