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台詞の意味に囚われ過ぎてはいないか?

テネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」を読む。
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この日の稽古は、本読みをし、あるシーンの台詞を覚えて、
全くシーンとは異なる設定で、覚えた台詞を言う、ということをした。

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まずは一人で。
もんじゃ食べながらとか、テントの中でとか、
猫に話しかけるとか、彼氏を友人に紹介するとか。

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次は相手がいる状態で。
彼氏だったり、話し相手の猫だったり、親友だったり。

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あとは、マイナスの状態
(腹から血が出ているとか、バンジージャンプとか、足がつってとか)
や、物まねで台詞をいう。

同じセリフでも、設定や状態が違えば、哀しくもあり、可笑しくもあり。
台詞の意味に囚われずに、どんどん自由になって、
ダイナミックになっていく。

そして、台詞に戻ってみる。その時の違和感にキーがあると冷泉さん。

突然、映画の話になるけれど、
画家・熊谷守一とその妻を描いた映画「モリのいる場所」で、
30年間家から出ず、庭で過ごした熊谷守一を演じた
山﨑努がインタビューで
「(役を台本通りに)普通にやっても面白くないから、
どう外していくか考える」と答えていた。
ああ、そういえば、冷泉さん、役作りや台詞を言うという時、
いつも「どう遊ぶか。どう外していくか」という話をしていた。
それが、今回の〝設定変え遊び〟でなんとなく体験できたような。

あと、「ガラスの動物園」を読んでいて、役のピースというか、
ファクターといえばいいのか、
これをぐっと掴むと楽しいことに気が付く。
とはいえ、冷泉さんが与えてくれた数ある中の一つのピースであり。
これを、自力で見つけないことには、
台本を立体化できないのだと気が付く。

台詞を綺麗に音読することはできてきた。
しかし、「役を思いやる」ためには、その役の大事な要素を掴み、
ダイナミックに躍動するためには、
台詞に囚われては自由にはできないのだ。

役のピースもなく、ただなんとなく綺麗に喋るだけでは、
「全然気持ち伝わってきませんでした」と言われるのだ。

役のピースを見つけるにはどうしらたいいだろう。
一先ず、街に出てみよう。

「感情の答えは街中にある。」

そう思って、見渡せば答えはあるかもしれない。

(記:かわさきみえこ)

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呼吸から発声へ―自分の身体を多面的に観察する―

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輪になり、寝ころび、呼吸する身体を多面的に自分で観察する。

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腰をいれて、肚を使った呼吸から発声をしてみる。

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文章を呼吸に意識を持ちながら読んでみる。

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呼吸を意識し過ぎて、上手く呼吸ができず文章が読めなかったりした。

けれども、しっかり肚からの発声は、
響きのある声や、ボリュームがあるダイナミックな声が出るようになる。

今までの重ねてきた呼吸を発声へつなげていく。

その為に、また呼吸に戻ってみたりして、引き続き、
自分の身体を観察する。

(記:かわさきみえこ)

中心線を強くしなやかに。常に「お腹を引き上げて!」

かよこ先生の背中、本当にきれい!!
身体を支える中心が強くしなやかなんだろうなぁ。

常に「お腹引き上げて!」

「お腹が引き上がって」いれば、
ターンも綺麗に回れるし、ステップも軽やか。
分かってはきましたよ。
ええ、頭では分かってきました。

ちょっとずつ、引き上げる時間は伸びています。
待合室で待っている時など、ピシっと座っていられます。

次なる目標は、
「ダンスレッスンの最初から終わりまで、お腹を引き上げ続ける」です!

(記:かわさきみえこ)

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感情を表現するとは?―「街中に答えはある」―

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この日のワークスタジオは、
ホワイトボードに書かれた言葉を表現することに。

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「悲しい」「哀しい」「辛い」「切ない」「苦しい」
この五つの感情を「痛い」という一言と共に表現する。
人それぞれ、言葉に持つイメージは違い、表現も違う。

私自身は、動きに頼り過ぎたように思う。
「気持ちが変われば、立っているだけでも分かる」と冷泉さんはいう。
そして、「街中に答えはある」とも。

この稽古の帰り、地元駅で見かけた光景を見て私は作文に書いた。


「閉店後の一服」   かわさきみえこ

白板に書かれた「悲しい」とか「切ない」の文字。
それぞれの感情を表現するということを稽古でやってみた。
私は、身振りで表そうと余計な動作が多いなとやってみて自分で思った。
「立っているだけでも、気持ちが変われば感情は伝わる」
と冷泉さんは言う。
そして「街中に答えはある」とも。

その稽古の帰り、地元駅のガラス張りのドトールの前を通った時、
照明が消えた店内の客席で男性店員が一服していた。
暗がりの中、スマホ画面の明かりでぼんやり見える顔は、
少しおでこが広い。
中肉中背で歳は三十代後半かな?
閉店後、片付けも終わり一息ついているのだろうか。
私はこの光景を見て「寂しい」と思った。
でも、その店員は仕事終わりの一服で「安堵」しているのかもしれない。

「感情の答えは街中にある」このアンテナを大事に育てたいと思う。


 

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久しぶりにバレーボールをする。
松本、かわさき、谷チーム 対 山口、草田、吉田チーム。

松本チームの圧勝により、ジャンプスクワット罰ゲームを受けている山口チーム。

この日の稽古感想
(最後に全員で輪になり、今日の稽古の感想を言います)で、
龍平さんが「かわさきさんがバレーボール上手くなっていた。蝶のように舞っていた」と。

やったね!

冷泉さんからも、
「そういえば、かわさきすぐにへばってゼエゼエいってたのが、言わなくなったな」と。

やったね!

これも、日ごろのレッスンの成果かな♪

(記:かわさきみえこ)