<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0" xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"><channel><title>冷泉公裕 キネマの天地</title><description>俳優、冷泉公裕がお届けする、古今東西名作映画の不定期便。</description><link>https://kitachan.jp/</link><item><title>第14回『陸軍前橋飛行場』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/379/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/379/</guid><description>今の日本からはかっての悲惨な戦争を身をもって味わった人達が次々にこの世を去りつつある。 昭和２０年敗色日本の焦りから群馬県前橋に特攻目的の飛行場が出来た。 この映画は当時10代はじめの少年少女、今は80をとっくに越えたお爺さんお婆さんが語る戦争の実相だ。 農地は軍の命令でイヤも応も無く取り上げられた。 出撃はお一人ですか、と聞く少女に少年航空兵は、いやコイツと二人ですと腰にぶら下げた人形を指した。…</description><pubDate>Thu, 16 Aug 2018 21:54:52 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2018/08/IMG_3339.jpg&quot; alt=&quot;&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今の日本からはかっての悲惨な戦争を身をもって味わった人達が次々にこの世を去りつつある。&lt;br&gt;
昭和２０年敗色日本の焦りから群馬県前橋に特攻目的の飛行場が出来た。&lt;br&gt;
この映画は当時10代はじめの少年少女、今は80をとっくに越えたお爺さんお婆さんが語る戦争の実相だ。&lt;br&gt;
農地は軍の命令でイヤも応も無く取り上げられた。&lt;br&gt;
出撃はお一人ですか、と聞く少女に少年航空兵は、いやコイツと二人ですと腰にぶら下げた人形を指した。&lt;br&gt;
敗戦寸前それまでの事をすべて削除した日本の軍機構。&lt;br&gt;
声高な反戦のメッセージではなく実際にあったことを実直に綴った秀作。&lt;br&gt;
中々観る機会がないかもしれないが是非観て欲しい一本だ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot;&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『陸軍前橋飛行場～私たちの村も戦場だった』&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;太平洋戦争末期に群馬県の旧群馬町（現・高崎市）に急造された陸軍前橋飛行場に関する記録や証言をたどり、戦後70年以上がたち風化しつつある戦争体験を現代に伝えていくドキュメンタリー。太平洋戦争のさなか、群馬県の中央部に作られた前橋飛行場だったが、利用されたのは敗戦までのわずか1年だった。建設のため田畑が強制買収され、地域の人々が駆り出され、そして完成した飛行場から訓練された若者たちが戦場に飛び立っていった。そしてそこには、特攻隊員と地域の人々との交流など、さまざまなドラマがあった。戦時中の村人の苦痛や忍耐生活を記録した「村日記」を清書して今に伝える住谷佳禹さんをはじめ、当時を知る人々の証言を丹念に収録した。監督は「プッチーニに挑む　岡村喬生のオペラ人生」の飯塚俊男。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;製作・監督：飯塚俊男&lt;br&gt;
2018年／日本／ 69分／&lt;br&gt;
配給：[パンドラ](&lt;a href=&quot;http://www.pan-dora.co.jp/)%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%EF%BC%9A&quot;&gt;http://www.pan-dora.co.jp/)公式サイト：&lt;/a&gt;&lt;a href=&quot;http://maebashi-hikojo.com/&quot;&gt;http://maebashi-hikojo.com/&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;（&lt;a href=&quot;https://eiga.com/movie/88592/&quot;&gt;映画.com&lt;/a&gt;より）&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>邦画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2018/08/IMG_3339.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第13回『ルージュの手紙』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/366/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/366/</guid><description>「ルージュの手紙」（2017、仏)。 今年74才になるというカトリーヌ・ドヌーブの恐ろしいまでの存在感！ 何十年ぶりかに目の前に現れた血のつながらない母親は娘との同居を望む。 長い間ひとりで助産婦として生きて来た生真面目な娘には耐えられない酒とバクチに明け暮れる老いた母親。 しかし時の流れは娘の心を徐々に溶かしていく。 彼女が母を受け入れようとした時届く一通の手紙。 そこには言葉はなく色鮮やかなキ…</description><pubDate>Fri, 20 Apr 2018 12:36:19 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2018/04/47eac23ee17ebb31560d5dec2ed3fdf1.jpg&quot; alt=&quot;ルージュの手紙&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「ルージュの手紙」（2017、仏)。&lt;br&gt;
今年74才になるというカトリーヌ・ドヌーブの恐ろしいまでの存在感！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;何十年ぶりかに目の前に現れた血のつながらない母親は娘との同居を望む。&lt;br&gt;
長い間ひとりで助産婦として生きて来た生真面目な娘には耐えられない酒とバクチに明け暮れる老いた母親。&lt;br&gt;
しかし時の流れは娘の心を徐々に溶かしていく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女が母を受け入れようとした時届く一通の手紙。&lt;br&gt;
そこには言葉はなく色鮮やかなキスマークが一つあるだけだった。&lt;br&gt;
それは母からの別れのメッセージだった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ドヌーブ、そして娘役を演じるカトリーヌ・クロ、両名優の前にも後にも縦にも横にもぶれない演技が素晴らしい。&lt;br&gt;
「演技」とは何かという事をつくづく思い知らされる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;劇中何回かにわたって出てくる出産シーンのリアルさに、これは？&lt;br&gt;
と思っていたが、&lt;br&gt;
パンフレットによると監督のこだわりによる“ほんものの出産シーン”だった。&lt;br&gt;
生(誕生)と死という事なのだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;俳優出身監督マルタン・プロヴォの目配りの良さに感心する。&lt;br&gt;
久しぶりに普通の“大人”のいい映画を観た。&lt;br&gt;
原題はSage femme(賢い女性たち)&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『ルージュの手紙』&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;助産婦として働きながら、女手ひとつで息子を育てあげ、地道な日々を送っていたクレール。&lt;br&gt;
そんな彼女のもとに、30年前に突然姿を消した、血のつながらない母親ベアトリスから&lt;br&gt;
「今すぐ、あなたに会いたい」と電話が入る。自己中心的でお酒とギャンブルが大好きなベアトリスは、クレールとは真逆の性格。ベアトリスと再会したクレールは、自由奔放な継母のペースに巻き込まれ、反発を繰り返しながらも、やがて人生の歓びや愉しみに気づき始める。二人の間に新たな絆が生まれる時、ベアトリスは“ある決断”をする事になり…。失われた時間を埋めながら、彼女たちが見つけたものとは——。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;監督：マルタン・プロボ&lt;br&gt;
出演：カトリーヌ・ドヌーブ、カトリーヌ・フロ、オリビエ・グルメ、カンタン・ドルメール、ミレーヌ・ドモンジョ&lt;br&gt;
2017年／フランス／ 117分／&lt;br&gt;
原題：The Midwife／Sage Femme&lt;br&gt;
配給：キノフィルムズ&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;（&lt;a href=&quot;http://rouge-letter.com/&quot;&gt;『ルージュの手紙』公式サイト&lt;/a&gt;より）&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>洋画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2018/04/47eac23ee17ebb31560d5dec2ed3fdf1.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第12回 『倫敦から来た男』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/359/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/359/</guid><description>前々から気になっていたがやっと観た。今どきなかなか観ることがない傑作だ。 ハンガリーの鬼才タラ・ベールは徹底的に説明を拒否する。 モノクロームの光と影。金をめぐる殺人事件だがその全容は最後の最後まで分からない。 監督はわざと分からなさを極限まで引っ張っているかのよう。 あまりにばらばらなジグソーパズルの断片の少なさに中盤まで何度か観るのを放棄しかけるが後半に行くにつれてその画面、その演技から眼がは…</description><pubDate>Mon, 17 Apr 2017 05:24:46 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2017/04/20170416_1752163.jpg&quot; alt=&quot;20170416_1752163&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;前々から気になっていたがやっと観た。今どきなかなか観ることがない傑作だ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ハンガリーの鬼才タラ・ベールは徹底的に説明を拒否する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;モノクロームの光と影。金をめぐる殺人事件だがその全容は最後の最後まで分からない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;監督はわざと分からなさを極限まで引っ張っているかのよう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あまりにばらばらなジグソーパズルの断片の少なさに中盤まで何度か観るのを放棄しかけるが後半に行くにつれてその画面、その演技から眼がはなせなくなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;世界中の映画人が絶賛するはずだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;モノクロームの美しさとハンガリー俳優たちの素晴らしい底力には一見も二見も三見もするほどだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;特に殺されてしまう犯人『倫敦から来た男』の妻のハンガリー女優スィルテシュ・アーギの凄さにはただただ脱帽するしかない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;説明だけの雰囲気芝居が横行しているわが国のタレントたちもたまにはこれぞ演技というものを観たらいい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また観たくなる麻薬性があるなこの作品は！&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;『倫敦から来た男』&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ある晩、静かな港で起こった殺人事件。&lt;br&gt;
偶然にも大金を手に入れた男と失った男。&lt;br&gt;
二人の人生が交錯し、運命の歯車が狂ってゆく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;伝説的映画『ヴェルクマイスター・ハーモニー』の鬼才タル・ベーラ監督と&lt;br&gt;
２０世紀を代表する文豪ジョルジュ・シムノンが放つ孤高のノワール・サスペンス&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;監督：タル・ベーラ&lt;br&gt;
原作：ジョルジュ・シムノン「倫敦（ロンドン）から来た男」（河出書房新社） 共同監督・編集：フラニツキー・アーグネシュ&lt;br&gt;
出演ミロスラヴ・クロボット、ティルダ・スウィントン&lt;br&gt;
2007年／ハンガリー＝ドイツ＝フランス／138分／35mm/ヨーロピアンビスタ/ドルビーデジタル&lt;br&gt;
原題：The Man from London　後援：駐日ハンガリー共和国大使館、ハンガリー政府観光局&lt;br&gt;
配給：ビターズ・エンド&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;（&lt;a href=&quot;http://www.bitters.co.jp/london/index.html&quot;&gt;ビターズ・エンド 『倫敦から来た男』　公式サイトより&lt;/a&gt;）&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>洋画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2017/04/20170416_1752163.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第11回 『クイーン』/『紐育の天使』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/353/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/353/</guid><description>前々から気になっていたヘレン・ミレン主演の「クイーン」を見た。 面白かった。 ダイアナ妃の死という生々しい時間軸の渦中のドラマだが見終わった後の味わいは意外にさっぱり。 王室ものというしばりの距離の取り方が製作側が絶妙なせいだろうな。 そしてなんと言ってもエリザベス女王に扮するヘレン・ミレンの底力！ ただただそれに尽きるか！王室一家の形象もユーモアたっぷり。 中でもチャールズ皇太子の腰のなさはリア…</description><pubDate>Tue, 14 Mar 2017 05:51:35 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2017/03/20170314_1733578.jpg&quot; alt=&quot;20170314_1733578&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;前々から気になっていたヘレン・ミレン主演の「クイーン」を見た。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;面白かった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ダイアナ妃の死という生々しい時間軸の渦中のドラマだが見終わった後の味わいは意外にさっぱり。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;王室ものというしばりの距離の取り方が製作側が絶妙なせいだろうな。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そしてなんと言ってもエリザベス女王に扮するヘレン・ミレンの底力！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただただそれに尽きるか！王室一家の形象もユーモアたっぷり。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;中でもチャールズ皇太子の腰のなさはリアリティーたっぷり。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかしこうしたドラマを作れるイギリスという国と国民に民度の高い成熟を見る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;翻って僕達の国は…。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;早く目が覚めたので古いアメリカ映画を観る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「紐育の天使」モノクロームの画面の鮮やかか美しさ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;主演のリタ・ヘイワースは大根だがチンピラのダグラス・フェアバンクス・JRの味わいはなかなかのもの！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ラストが大甘なのがなぁ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも娯楽としての映画だから当時の観客にはこの程合いが良かったのだろうな。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot;&gt;
&lt;iframe loading=&quot;lazy&quot; src=&quot;https://www.youtube.com/embed/mqL42sjb96I?rel=0&quot; width=&quot;640&quot; height=&quot;360&quot; allowfullscreen&gt;&lt;/iframe&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;【クイーン】&lt;br&gt;
ダイアナ元皇太子妃が交通事故で急逝した直後のイギリス王室の内幕を描いた作品。かねてからダイアナとの不仲説が噂され、事故後も沈黙を貫き通そうとするエリザベス女王に、国民は次第に不満を募らせはじめる。そんな中、就任したばかりの首相トニー・ブレアが王室と国民の和解に奔走する。ひとりの人間として苦悩するエリザベス女王を見事に演じたヘレン・ミレンは、アカデミー賞をはじめ多くの映画賞で主演女優賞に輝いた。（&lt;a href=&quot;http://eiga.com/movie/33920/&quot;&gt;映画.com&lt;/a&gt; より）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;原題：The Queen&lt;br&gt;
製作年：2006年&lt;br&gt;
製作国：イギリス・フランス・イタリア合作&lt;br&gt;
配給：エイベックス・エンタテインメント&lt;br&gt;
監督：スティーブン・フリアーズ&lt;br&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.thequeenmovie.co.uk/&quot;&gt;公式サイト&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot;&gt;
&lt;iframe loading=&quot;lazy&quot; width=&quot;640&quot; height=&quot;360&quot; src=&quot;https://www.youtube.com/embed/_ke2oYkUfTQ?rel=0&quot; allowfullscreen&gt;&lt;/iframe&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;【紐育（ニューヨーク）の天使】&lt;br&gt;
3,000ドルの横領がバレて失意のどん底にあるエングルはクラブへ向かう。&lt;br&gt;
そこで大枚のチップを撒く彼を見て金持ちだと勘違いしたオブライエンは、知り合ったばかりの美女ニーナの手を借りて彼から大金を巻き上げようと企む。&lt;br&gt;
そんな矢先、泥酔した劇作家ギボンズがエングルの遺書を偶然にも見つけてしまう。&lt;br&gt;
オブライエンの目論見は敢え無く空振りに終わるが、3人はエングルの自殺を阻止するために大胆な行動を起こす。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;原題：Angels Over Broadway&lt;br&gt;
製作年： 1940年&lt;br&gt;
製作国：アメリカ&lt;br&gt;
監督：ベン・ヘクト&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>洋画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2017/03/20170314_1733578.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第10回 『カレーライスを一から作る』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/348/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/348/</guid><description>心に深い示唆を与えてくれる映画に出会った。 「カレーライスを一から作る」。 文字通り米からスパイス類、人参玉ねぎジャガイモ、お皿まで。極めつけは肉！ 烏骨鶏、ほろほろ鳥まで幼鳥の頃から育て上げる。「食肉」として。 畑を耕すところから食べるまでの武蔵野美大関野吉晴ゼミの記録。 鳥たちの世話をしているうちに情が移ってしまい「殺す」事が出来ないと困惑する学生たち。 そして殺戮の時。意を決して鳥たちの首を…</description><pubDate>Sat, 26 Nov 2016 16:10:00 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/11/20161125_1682323.jpg&quot; alt=&quot;20161125_1682323&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;心に深い示唆を与えてくれる映画に出会った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「カレーライスを一から作る」。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;文字通り米からスパイス類、人参玉ねぎジャガイモ、お皿まで。極めつけは肉！&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;烏骨鶏、ほろほろ鳥まで幼鳥の頃から育て上げる。「食肉」として。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;畑を耕すところから食べるまでの武蔵野美大関野吉晴ゼミの記録。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;鳥たちの世話をしているうちに情が移ってしまい「殺す」事が出来ないと困惑する学生たち。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして殺戮の時。意を決して鳥たちの首をねじり首を落とす。学生たちの中の何かが確実に変わった瞬間。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;さっきまで自分達になつきまつわりついていた可愛い鳥の羽をむしりナイフを入れる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ほぼ大学１年生の幼い顔が確かに強く美しなっている。お腹の中にぎっしり詰まっている餌の種。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それを見つめる女子大生「こんなにいっぱい食べてる…」その顔は慈母観音のよう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;映画を見て欲しい。\&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この言葉の優しさ、生と死の一体化された優しい深さ。残念ながら伝えられない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br&gt;
\&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一人でも多くの人、特に若者に見て欲しい。FMGワークスタジオは全員必見にしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br&gt;
生と死を見つめる事こそが「表現するということ」だとおもうから。でもまるっきり自分だなと思えクスクス笑ってしまいました。若者は美しく大切にしなければなと思いました。必見の映画です！&lt;br&gt;
&lt;br&gt;
12月９日までポレポレ東中野。12時３０分。14時３０分、17時００分の３回。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;５枚綴りの回数券を買うと一人1700円が1200円で見られますよ！一人でも多くの人に見て欲しいなぁ。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot;&gt;
&lt;iframe loading=&quot;lazy&quot; src=&quot;https://www.youtube.com/embed/LFP19aG9aek&quot; width=&quot;560&quot; height=&quot;315&quot; allowfullscreen&gt;&lt;/iframe&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;「グレートジャーニー」シリーズで知られる探検家・関野吉晴が武蔵野美術大学の課外ゼミとして行った活動を追ったドキュメンタリー。「モノの原点を知ることで社会が見えてくる」と考える関野は、学生たちに色々なことに気づいてもらうべく、野菜や肉、米、スパイス、塩、さらには器やスプーンに至るまで、カレーライスに必要なすべての材料を一から自分たちの手でつくるという途方もない計画を発案。集まった100人以上の学生たちと、9カ月にわたる試行錯誤を経てカレーライスを完成させた。学生たちが野菜づくりに悪戦苦闘する姿や、食べるために飼育した家畜を殺すべきか悩む姿を通し、「食べる」「生きる」という人間にとって当たり前の営みを見つめ直していく。（&lt;a href=&quot;http://eiga.com/movie/85761/&quot;&gt;映画.com&lt;/a&gt; より）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;製作年：2016年&lt;br&gt;
製作国：日本&lt;br&gt;
配給：ネツゲン&lt;br&gt;
監督：前田亜紀&lt;br&gt;
プロデューサー：大島新&lt;br&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.ichikaracurry.com/&quot;&gt;公式サイト&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>邦画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/11/20161125_1682323.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第9回 『ふたりの桃源郷』と『福島 生きものの記録』シリーズ4 〜生命〜</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/340/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/340/</guid><description>ポレポレ東中野は素晴らしいドキュメンタリー映画を上映するミニシアターだ。 ここでまた心に訴えかけてくる秀作に出会った。 「ふたりの桃源郷」山口県岩国市の山奥で暮らす老夫婦の２５年のドキュメンタリー。 仲の良い老夫婦の淡々とした山の暮らし。それを心配する都会暮らしの子供たち。 １日の仕事を終え缶ビールで乾杯するふたりの笑顔。 認知が始まった奥さんはご主人の亡くなった事を認識せず山に向かって呼びかける…</description><pubDate>Fri, 28 Oct 2016 11:42:10 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/10/20161028_1666854.jpg&quot; alt=&quot;20161028_1666854&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;a href=&quot;http://www.mmjp.or.jp/pole2/&quot;&gt;ポレポレ東中野&lt;/a&gt;は素晴らしいドキュメンタリー映画を上映するミニシアターだ。&lt;br&gt;
ここでまた心に訴えかけてくる秀作に出会った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「&lt;a href=&quot;http://www.kry.co.jp/movie/tougenkyou/index.html&quot;&gt;ふたりの桃源郷&lt;/a&gt;」山口県岩国市の山奥で暮らす老夫婦の２５年のドキュメンタリー。&lt;br&gt;
仲の良い老夫婦の淡々とした山の暮らし。それを心配する都会暮らしの子供たち。&lt;br&gt;
１日の仕事を終え缶ビールで乾杯するふたりの笑顔。&lt;br&gt;
認知が始まった奥さんはご主人の亡くなった事を認識せず山に向かって呼びかける。&lt;br&gt;
「おじいさーん～」。澄み切ったおばあさんの声はまさに童女。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;元は他人から始まった「夫婦」というかけがえのない関係、そして生きる、生き続ける。&lt;br&gt;
そして消えて、死。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また「福島 生きもの記録」から聞こえてくるのも「生きる」ということ。&lt;br&gt;
原発事故で荒れ放題の無人の町をイノシシ、サル、アライグマが歩く。&lt;br&gt;
そしてその躯からは基準値の100倍のセシウム。&lt;br&gt;
普通なら山深い中で生きものとしての生をまっとうしたであろう動物たちの無惨な死。&lt;br&gt;
二つの作品を見て「いのちの尊厳」という言葉が浮かんできた。&lt;br&gt;
それにしても２５年間という長きにわたって撮影し続けた山口放送と「福島生きもの」を粘り強くかつ淡々と記録し続ける群像舎、岩崎雅典さんの「志」に敬意を表する。&lt;br&gt;
岩崎さんは神楽坂「きくずし」で時々お会いする静かな酒品の人です。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;『ふたりの桃源郷』&lt;/p&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot;&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;「山」で暮らす夫婦と、支える家族&lt;br&gt;
誰もが自分や家族に重ねずにはいられない、&lt;br&gt;
25年間の貴重なドキュメント。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;山口県のローカル放送局・山口放送が、ある夫婦と彼らを支える家族の姿を足かけ25年にわたり追いかけたドキュメンタリー。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;カメラが静かに捉え続けた、電気も水道もない山で暮らす夫婦と、離れて暮らす家族の姿は、多くの人々の心を掴み、再放送を望む声が局に寄せられるなど大反響を呼んだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;山口県内および日本テレビ系列「ＮＮＮドキュメント」で長きにわたり放送され、「第４回日本放送文化大賞　テレビ・グランプリ」ほか数々の賞を受賞した伝説のシリーズ、待望の映画化！&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;『福島 生きものの記録』シリーズ4 〜生命&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/10/fukushimaikimononokiroku4-main.jpg&quot; alt=&quot;fukushimaikimononokiroku4-main&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;東京電力福島第一原発事故はチェルノブイリと同じ「レベル７」。拡散した大量の放射性物質ー。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それは生態系へどんな異変をもたらすのか？&lt;br&gt;
2012年4月から警戒区域解除となった南相馬市小高区を皮切りに、浪江町の「希望の牧場」、川内村でのアカネズミ捕獲調査、警戒区域と富岡町の離れ牛などを追った記録映像です。&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>邦画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/10/fukushimaikimononokiroku4-main.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第8回 イタリア映画『緑はよみがえる』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/333/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/333/</guid><description>硬いブロンズを鑿で刻み込んだような。いままでに観たことがない戦争映画。 詩的にして先鋭。塹壕に閉じ込めらた兵士たちは目の前を走り抜ける兎にくっきりと立つ落葉松に心を寄せる。 その美しい月明かりの雪原。 「木靴の樹」の名匠エルマンノ・オルミ監督の新作。兵士たちの肉体を吹き飛ばす砲弾のリアルさ。 １時間20分身じろぎも出来ずこの美しい戦争映画に見入った。 「西部戦線異状なし」に似ているがリアルさが濃い…</description><pubDate>Sun, 09 Oct 2016 03:51:11 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/09/DSC_0023.jpg&quot; alt=&quot;dsc_0023&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;硬いブロンズを鑿で刻み込んだような。いままでに観たことがない戦争映画。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;詩的にして先鋭。塹壕に閉じ込めらた兵士たちは目の前を走り抜ける兎にくっきりと立つ落葉松に心を寄せる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その美しい月明かりの雪原。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「木靴の樹」の名匠エルマンノ・オルミ監督の新作。兵士たちの肉体を吹き飛ばす砲弾のリアルさ。&lt;br&gt;
１時間20分身じろぎも出来ずこの美しい戦争映画に見入った。&lt;br&gt;
「西部戦線異状なし」に似ているがリアルさが濃い。&lt;br&gt;
劇中羊飼いの言葉「戦争は休む事なく大地をさまよう醜い獣だ。」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また一つ人間の愚行に刃を突きつける戦争映画が生まれた。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『緑はよみがえる』&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;STORY:&lt;br&gt;
1917年、冬。第一次世界大戦下のイタリア・アルプス、アジア―ゴ高原。雪の山中に、イタリア、オーストリア両軍ともに塹壕を掘り戦況は膠着していた。敵は姿を見せないが、その息づかいが聞こえるほど近くにひそんでいる。劣悪な環境の塹壕に押し込められた兵士たちは、いつ落ちてくるかもわからない砲弾に怯え、戦意も失い、家路につくことだけを願っていた。彼らの唯一の楽しみといえば、家族、恋人から送られてくる手紙だけだ。&lt;br&gt;
そんな時、厳しい戦況を知らない平地の司令部が出した理不尽な命令を携え、少佐と少年の面影を残す若い中尉が前線へとやってくる。通信が敵に傍受されているため、新たな通信ケーブルを敷けというのだ。命令を受けた大尉は、「土地の起伏も考えず地図をなぞっただけの計画だ。この月明かりの下で外へ出れば、狙撃兵の餌食だ！」と強く抗議し、軍位を返上してしまう。後を任されたのは何の経験もない若い中尉だった。彼は、想像とは違う戦争の酷薄さと、無力感に打ちのめされながらも、母への手紙にこう綴る。「愛する母さん、一番難しいのは、人を赦すことですが、人が人を赦せなければ人間とは何なのでしょうか」と・・・。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;製作年：2014年&lt;br&gt;
製作国：イタリア&lt;br&gt;
配給：チャイルド・フィルム、ムヴィオラ&lt;br&gt;
監督：エルマンノ・オルミ&lt;br&gt;
脚本：エルマンノ・オルミ&lt;br&gt;
製作：ルイジ・ムジーニ、エリザベッタ・オルミ&lt;br&gt;
キャスト：クラウディオ・サンタマリア、アレッサンドロ・スペルドゥーティ、フランチェスコ・フォルミケッティ、アンドレア・ディ・マリア、ニッコロ・センニ&lt;br&gt;
&lt;a href=&quot;http://www.moviola.jp/midori/index.html&quot;&gt;公式サイト&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>洋画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/09/DSC_0023.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第7回『海峡を越えた野球少年』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/324/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/324/</guid><description>胸が温かくなるドキュメンタリー映画を見た。 在日高校野球の選手達が母国に招かれて試合をする。 1982年の代表チームの選手達の今を訪ねるドキュメンタリー。 日本では朝鮮籍を隠し好きな野球が出来る事に喜びを感じて訪れた「母国」では激しいブーイングを浴びる。それから30年。 再会を果たした48のかっての球児達。 長いお互いの不在は一気に埋まり笑顔が会話が爆発する。 その笑顔に封じ込められた悔しさ重さを…</description><pubDate>Tue, 27 Sep 2016 10:55:21 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/09/DSC_0022-e1474973662797.jpg&quot; alt=&quot;dsc_0022&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;胸が温かくなるドキュメンタリー映画を見た。&lt;br&gt;
在日高校野球の選手達が母国に招かれて試合をする。&lt;br&gt;
1982年の代表チームの選手達の今を訪ねるドキュメンタリー。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;日本では朝鮮籍を隠し好きな野球が出来る事に喜びを感じて訪れた「母国」では激しいブーイングを浴びる。それから30年。&lt;br&gt;
再会を果たした48のかっての球児達。&lt;br&gt;
長いお互いの不在は一気に埋まり笑顔が会話が爆発する。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その笑顔に封じ込められた悔しさ重さを思うとき観ている者に彼らが快活なだけに小さな苦さが残る。在日、日韓併合、強制労働、日本名、南北分断、ヘイトスピーチ。&lt;br&gt;
醜い利権争いという政治がもたらしたもの。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;おりしも中国籍というだけで差別、排除されようとしている蓮舫議員の事を明るく旧交を温めている「海峡を越えたかっての野球少年」たちの上に見た。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
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&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;『海峡を越えた野球少年』&lt;br&gt;
STORY:&lt;br&gt;
かつて韓国で開催されていた高校野球大会に、日本から出場した在日コリアンの少年たちの現在を追い、2つの国の間で揺れるアイデンティティーを抱えながら野球に邁進し、韓国野球界の発展に貢献した人々の軌跡をたどるドキュメンタリー。朝鮮戦争後の1956年、戦後復興のため韓国で高校生の野球大会「鳳凰（ポンファン）大旗全国高校野球大会」が開催される。日本で野球を学んだ在日コリアンたちの華麗なプレーは注目の的となり、その後の韓国野球のモデルとなった。大会は97年までの42年間にわたり開催され、在日の野球少年たちが毎年夏に海峡をわたって大会に出場した。その中でも、決勝戦まで勝ち残りながらも惨敗した82年のチームに所属した選手たちに、韓国プロ野球の始球式に登板してもらおうという企画が持ち上がり、熱心な野球ファンが当時の選手たちを探しに日本を訪れるが……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;製作年：2014年&lt;br&gt;
製作国：韓国&lt;br&gt;
配給：スプリングハズカム&lt;br&gt;
監督：キム・ミョンジュン&lt;br&gt;
製作：クォク・ヨンス、チョ・ウンソン&lt;br&gt;
&lt;a href=&quot;https://www.facebook.com/yakyusyonen/&quot;&gt;公式サイト&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>その他</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/09/DSC_0022-e1474973662797.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第6回『名もなく貧しく美しく』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/314/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/314/</guid><description>昭和22年(1947)生まれの僕にはこの映画の世界がよく分かる。 僕の同級生にもお弁当を持って来られないのがいたし、酔って暴れるおじさんがいた。 あの頃どこの家の庭にもダリアとひまわりの花が咲いていた。 引揚者住宅というのもあったし間借りというのもあった。 みんなが貧しかったが肌の温もりのある時代だった。 『名もなく貧しく美しく』 そんな時代のモノクローム映画。 1961年の日本映画の各賞を総なめ…</description><pubDate>Sun, 27 Mar 2016 10:36:59 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/03/71bQ435gWEL._SL1117_-512x720.jpg&quot; alt=&quot;71bQ435gWEL.SL1117&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;昭和22年(1947)生まれの僕にはこの映画の世界がよく分かる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;僕の同級生にもお弁当を持って来られないのがいたし、酔って暴れるおじさんがいた。&lt;br&gt;
あの頃どこの家の庭にもダリアとひまわりの花が咲いていた。&lt;br&gt;
引揚者住宅というのもあったし間借りというのもあった。&lt;br&gt;
みんなが貧しかったが肌の温もりのある時代だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;『名もなく貧しく美しく』　そんな時代のモノクローム映画。&lt;br&gt;
1961年の日本映画の各賞を総なめにした珠玉の１本である。&lt;br&gt;
聾唖の夫婦(小林桂樹、高峰秀子)の貧しいながらも肩寄せ合って生きる物語といえば、「あぁ、お涙ちょうだいのヒューマンものね」と片づけられそうだが観れば分かる。&lt;br&gt;
監督、脚本松山善三の時代を、そして人間というものを静かに冷静に見つめる姿勢、&lt;br&gt;
その徹底した人間賛歌、優しさが染み込んで来る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この映画を見た&lt;a href=&quot;https://kitachan.jp/keiko/&quot;&gt;FMGワークスタジオ&lt;/a&gt;のレッスン生の率直な感想がそれを物語っている。&lt;br&gt;
必見の１本。経済価値でしか物事を判断しない今だからこそ。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;木原陽子(28)&lt;br&gt;
何であんなに泣いたのだろうか。&lt;br&gt;
悲しい苦しいと言うのでなく、ただ幸せをかみしめている秋子(高峰秀子)の表情を見ていると、&lt;br&gt;
心が千々に乱れ眼から涙が全部出てしまった。&lt;br&gt;
見終わった時の冷泉さんの「みんなとても愛されていたんだよ、僕も皆も。だから涙が出るんだよ」&lt;br&gt;
それを聞いて腑に落ち救われました。&lt;br&gt;
私の中にもこうした我慢出来ない感情が芽を出す種が蒔かれていたのだ。&lt;br&gt;
今は断片的にしか思い出せなくなってしまった亡き母と過ごした「幸せの記憶」が、&lt;br&gt;
私にも根付いていた事に不思議な事に安心していた。
\&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://fmg.jp/profile/ryuhei_matsumoto.html&quot;&gt;松本龍平(22)&lt;/a&gt;&lt;br&gt;
声を発していなくても充分に言葉は伝わるのだと思った。&lt;br&gt;
列車のシーンが印象的でした。
\&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://fmg.jp/profile/ryo_kawai.html&quot;&gt;川合諒(23)&lt;/a&gt;&lt;br&gt;
後半の茶の間での夫婦2人のシーンが印象的でした。&lt;br&gt;
長年の苦労の末だからこそ得られた今の幸せをしみじみと話し合う様子は、声のない手話だからこそで&lt;br&gt;
安心感からか身を寄せたくなりました。
\&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;青木冬太(24)&lt;br&gt;
冒頭のシーンとラストの家族3人の手話の影絵が印象的でした。&lt;br&gt;
仲むつまじい家族であったこと。そしてそこから一人が欠けてしまい、&lt;br&gt;
もうこの3人で影絵は出来ないんだなぁと思って辛くなった。
\&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;白木孝宣(23)&lt;br&gt;
自分が幸せな事に気づいた。それだけでもこの映画を見てよかった。
\&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;a href=&quot;http://fmg.jp/profile/hazuki_shimizu.html&quot;&gt;清水葉月(25)&lt;/a&gt;&lt;br&gt;
劇中「普通」という言葉がなんども繰り返される。その度にどきどきした。&lt;br&gt;
まるで隠し事がばれた時のように。「普通」ってなんだろうか。&lt;br&gt;
時が経ち、一人息子の一郎は成長し、幼い頃には受け入れる事が出来なかった不具者の両親を思って不平等な世の中に憤慨する。&lt;br&gt;
その孫に祖母(原泉)は言う。「いいじゃないか、それでもこうしてみんなでご飯が食べられるんだから」と。&lt;br&gt;
その通りだと思う。物も店も溢れている今こそ私達は気づくべきだろう。&lt;br&gt;
この先私の中で色褪せることなく生き続ける映画になるだろう。&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;STORY:&lt;br&gt;
波騒ぐ戦後の幾歳月を貫く聾唖者夫婦の愛!人間愛の極を謳う感動詩!戦後の混乱期を懸命に生きようとする聾唖者同士の夫婦の姿を描いた感動のドラマ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;『&lt;a href=&quot;https://youtu.be/p8s2fa36GPQ&quot;&gt;名もなく貧しく美しく&lt;/a&gt;』&lt;br&gt;
製作年：1961年&lt;br&gt;
製作国：日本&lt;br&gt;
配給：東宝&lt;br&gt;
監督：松山善三&lt;br&gt;
脚本：松山善三&lt;br&gt;
キャスト：高峰秀子、小林桂樹、原泉、草笛光子&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/03/71bQ435gWEL._SL1117_.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item><item><title>第5回 『ブリッジ・オブ・スパイ』</title><link>https://kitachan.jp/kinema/archives/306/</link><guid isPermaLink="true">https://kitachan.jp/kinema/archives/306/</guid><description>良い映画は冒頭の３０秒でわしづかみにされる。正にこの映画がそうだ。 汚い小部屋。遠く街のノイズ。古本屋が似合う中年男のアップ。 鏡に映して自画像を描いている。突然響き渡る激しい足音とノック。逮捕される男。 男はソ連のスパイでアメリカ国籍を持ちニューヨークで暮らしていた。 トム・ハンクスは米ソの駆け引き上その男の弁護を引き受けさせられる弁護士。 トム・ハンクスがいい。中年の渋さが加わってリアリティが…</description><pubDate>Tue, 15 Mar 2016 05:46:13 GMT</pubDate><content:encoded>&lt;p&gt;&lt;img src=&quot;https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/03/51n0CtrCSRL._SS400_.jpg&quot; alt=&quot;51n0CtrCSRL.SS400&quot;&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;良い映画は冒頭の３０秒でわしづかみにされる。正にこの映画がそうだ。&lt;br&gt;
汚い小部屋。遠く街のノイズ。古本屋が似合う中年男のアップ。&lt;br&gt;
鏡に映して自画像を描いている。突然響き渡る激しい足音とノック。逮捕される男。&lt;br&gt;
男はソ連のスパイでアメリカ国籍を持ちニューヨークで暮らしていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;トム・ハンクスは米ソの駆け引き上その男の弁護を引き受けさせられる弁護士。&lt;br&gt;
トム・ハンクスがいい。中年の渋さが加わってリアリティがある。&lt;br&gt;
何故敵側のスパイの弁護を引き受けるのかと詰る人に彼は云う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「例えスパイであっても合衆国の一員であるかぎり弁護を受ける権利がある。&lt;br&gt;
君はドイツ系、僕はアイリッシュといった具合にこの国は多種多様な人々で構成されている。&lt;br&gt;
政治信条の違い、肌の色、宗教の差で区別されてはならない。&lt;br&gt;
その時代の大多数が支持する政策に反対する１人の人間を大切にするのが民主主義だ。&lt;br&gt;
むしろそうした少数派の人の言葉こそ耳を傾けるべきだろう。&lt;br&gt;
多種多様な国民を統べる唯一のもの、それはこの国の憲法だ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なんて美しいヒューマンな言葉だろうか。&lt;br&gt;
ひるがえって今この国では「自己責任」といったそれでは国は必要ないではないかと言いたくなる言葉が正義面してまかり通っている。&lt;br&gt;
この弁護士の言葉を「選挙で勝ったんだから何したっていいんだもんん」と無理を通すどこかの国の首相に聞かせたい。&lt;br&gt;
東西冷戦、ベルリンの壁といった歴史の彼方に固まってしまった言葉が映像を通して生々しく甦って来る。&lt;br&gt;
或る日東ベルリンの恋人に会いに行き西の部屋に戻ろうとする男子学生は目の前に突然出来上がった壁に遮られ帰れなくなる。&lt;br&gt;
この圧倒的な恐怖のリアリティにぞっとさせられる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;監督スピルバーグ、主演トム・ハンクス2人のまぎれもない最高傑作であろう。&lt;br&gt;
そしてスパイに扮する英国俳優マーク・ライアンスからは当分目が離せないだろう。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class=&quot;embed&quot;&gt;
&lt;iframe loading=&quot;lazy&quot; src=&quot;https://www.youtube.com/embed/hnLPCGWpOdI&quot; width=&quot;560&quot; height=&quot;315&quot; allowfullscreen&gt;&lt;/iframe&gt;
&lt;/div&gt;
&lt;p&gt;STORY:&lt;br&gt;
アメリカとソ連が一触即発の状態にあった冷戦下の1950～60年代。ジェームズ・ドノバン（トム・ハンクス）は、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士だった。彼は、米国が身柄を拘束したソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右しかねない重大な任務を託される。それは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイを交換することだった。良き夫、良き父、良き市民として平凡な人生を歩んできたジェームズは、米ソの全面核戦争を阻止するため、全力で不可能に立ち向かってゆく……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;原題：BRIDGE OF SPIES&lt;br&gt;
製作年：2015年&lt;br&gt;
製作国：アメリカ&lt;br&gt;
配給：20世紀フォックス映画&lt;br&gt;
監督：スティーヴン・スピルバーグ&lt;br&gt;
脚本：ジョエル・コーエン 、 イーサン・コーエン&lt;br&gt;
公式サイト：&lt;a href=&quot;http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/index.html&quot;&gt;http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/index.html&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded><dc:creator>冷泉公裕</dc:creator><category>洋画の記事</category><enclosure url="https://kitachan.jp/kinema/wp-content/uploads/2016/03/51n0CtrCSRL._SS400_.jpg" length="0" type="image/jpeg"/></item></channel></rss>