
冷泉さんが常に言っていた事
「俳優業は言葉を扱う職業なのだから、常に言葉への意識を持つこと」
沼袋スタジオの本棚には国語辞典があった
レッスン生は辞書を買って、分からない言葉があれば辞書を引くように
とも言われた
レッスンの一環で
冷泉さんが持ってきた新聞記事や社説、
歳時記から季語の説明を音読することもあった


それにスピーチのレッスンでは
女性の“方”
させていただきますの使い過ぎ
芸能人へのさん付け
など、誤用され変容していく言葉への指摘
「知り合いならば、さんは付けていいけれど、芸能人はネームバリューがあるのだから、さんを付けて身近な人にするものではない。マイケルジャクソンさんなんて格好が悪いだろう。」
冷泉さんに対して過度にへりくだった話し方も嫌っていたな
レッスン生から“先生”なんて言われた日には、うーんという顔をして「先生って呼ばなくていいから」と言っていたっけ
下品な言葉使いも、よしなさいと
言葉を知る為に、読書をして活字にふれる
作文やスピーチで自分がどう言葉を使っているのかを知る
言葉の意味や成り立ちを調べて理解する
“俳優業は言葉を扱う職業”
冷泉さんはそう言っていたな
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