稽古稽古場日誌

私、レッテルを貼り付けようとしてないか?

こんにちは、かわさきみえこです。

いやはや、台風関東に上陸しますね!

夏もそろそろ終わりに入っておりますね。

さてはて、ワークスタジオは夏休みでした。

20160820_1365120

夏休みの間、テーマのある日記をつけることになりまして、

写真は各々の日記。

今回の日記で一番手が込んでいたのは、竹森さんの絵日記!

自画像がうまいことうまいこと、イラストの隠れた才能が垣間見れました。

文字もキッチリ、一マスに四文字入るようになっていたり、起きた時間を書いたりと、まめさが伝わる。

日記でも各々の個性が光ります。

◇

20160820_1365121

夏休み明けの稽古に観た映画「日本のいちばん長い日」

8月15日

71年前のこの日になにが起こったのか。三時間の作品の中に込められた願い。

この願いが多くの人に届きますように。

忘却は人間が生きていく術ですが、メモリーを大事にしなくては、ただの繰り返しをするまで。

国という意識を、私はあまり持ちたくないのですが、

でも生まれた国のことを知ること、起こった事実を伝えていくことは大切なことだと思います。

「教えてもらってないもん、知らないもん」じゃ、済まないことになる。

ちゃんと自分で知っていくことが大切だ。

映画の力は凄いと、ワークスタジオに通うようになってから、強く思う。

「日本のいちばん長い日」も映画だからこそ、ここまで実として体感できるのだと。

学校の授業で、教科書の字面だけでみても、なんにも感じなかったけれど、

映画だと、印象深く残る。

映画は作りものであるけれど、でも、実として色濃く私の記憶に残る。

演じているということは、嘘なのだけど、でも、それが本当よりも強く伝わることがある。

映画の力は凄まじい。

◇

ちょっと、稽古でセリフ合わせをしたのですね。

そこで、「かわさきはセリフになるとスピードが落ちる。セリフはリズムとスピードだ。」

と、冷泉さんからのダメ出し。

ああ、私、「〝セリフ”だから、ちゃんと丁寧に言おう」としてるんだわ。

もちろん、丁寧に伝えないと分からないわけでね、あれなんですけど。

でも、もたつくし、余計なことをしているところもあったな、と。

ただ、普通にセリフを言えばいいし、もっと、言い方も普通でよかったんじゃないか。

あんなにふれくされなくてもよかったんじゃないか。

かわいこぶらなくてもいいし、暗くならなくてもいいし、もっと普通に

「普通」って何よ。ってなるけど、「普通」を作るために、体操や、声の鍛練が必要なのかなと思う。

普通っていうか、自然かな。

以前より、はるかに滑らかに、自然にセリフが出るようになってた。

普通に自然に、それでいて、こめるのよね。

冷泉さんがセリフを言う時に、いたって自然だけど、気持ちがこもっているのよね。

でもって、気持ちを貼り付けたみたいじゃなくて、内から溢れてくるのよね。

実生活で、普通にやりとりしているときみたいに。

気持ちって内からくるじゃない?貼り付けられたラベルみたいなものじゃないじゃない。

私、レッテルつけることが演じることだと、どこかで思っているわね。

セリフでそのレッテルを表現しようとしてるんだわ。

だらか、セリフも遅くなるし、もたついて変な間やアクトが入るんだわ。

「普通」「自然」

もっと、もっと、生きてきた中で溜まったヘドロを出して、もっともっと澄みわたる清流を自分の中に。

もしかしたら、世の中の需要とは違うものかもしれないけれど、でも私は信じた道を進むわ。

だって、私の人生だもの。

人は何か言ってくるもので、少し迷ったりもするけど、

でも、私の道だもの。信じて、突き進むわ。

20160820_1365122

七月末に貰った今日の季語

「草いきれ」に「花茣蓙(はなござ)」

(記:かわさきみえこ)