すみだ北斎美術館企画展「パフォーマー☆北斎」ふとめはここに注目!

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すみだ北斎美術館 学芸員の奥田敦子さんと

奥田さんは今回の企画展「大ダルマ制作200年記念 パフォーマー☆北斎 ~江戸と名古屋を駆ける~」の担当ということで、ふとぎょろに見どころなどを教えてくださいました。

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【すみだ北斎美術館3階】第1展示室では、見世物が流行っていた江戸と名古屋の賑わいや、北斎が大ダルマのパフォーマンスをしたのは「北斎漫画」のコマーシャルなのでは?という説があり、その「北斎漫画」の全編の展示。それと、北斎が見せたといわれるパフォーマンスの再現などがご覧いただけます。

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「麦藁細工の図」葛飾北斎 太田記念美術館蔵

文政三年は見世物ブーム!

「麦藁細工の図」は北斎による麦藁張細工の見世物を描いた錦絵。北斎は見世物のデザインも手掛けていたとは。

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「名古屋城下図」作者不明 名古屋市博物館蔵

名古屋の地図!

ふとめはですね、地図眺めるの好きなんです。地図は全然読めないんですけど、でも、眺めるの好き。古地図は特に好き。ふとめ、ここだけでも結構滞在できそう。結構な大きさです。

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大きいのでねぇ、手をついてしまいそうなんですが。細かいからねぇ。覗きこんじゃう。でも、これ、分かります?宙に浮いているの。ケースは頑丈ではないとのことで、特に、この仕切り?部分は力がかかると崩れるということで、ご覧になる際はお手を触れぬようお気を付けくださいませね。

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「『新卑姑射文庫』初編より 獅子の籠細工(復元)」

名古屋市博物館蔵

ババーン!獅子の籠細工!

江戸時代の見世物で人気だったのは、こういった細工物だったそうです。見ていると鼻の穴に吸い込まれそうです。

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獅子の正面側には柱場の展示が。名古屋の賑わいがうかがえる作品が並んでいます。

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獅子と柱の間が狭いので、ご覧になる際はお気を付けくださいませ。

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「北斎漫画」

北斎漫画は全十五編がずらっと並んで展示されています。

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「北斎漫画」袋

袋?と、ふとめ最初わからなかったのですが、北斎漫画を売るときに包む紙とのこと。包装紙ってことかな?普通なら捨ててしまうようなものだけど、マニアな人は残しておいたんだねぇ。ふとめは漫画の帯とかは、挟んでとっておくタイプです。ふとめみたいな人が残していたのかな。平成になり、「北斎漫画」の袋が額装されてずらりと並ぶことになるとは、江戸時代の人は思わなかっただろうなぁ。袋の一つ一つのデザインが違うので、そんなところを見るのが楽しいです。

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「雀図」

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北斎は米粒に二羽の雀を描いたといわれています。その再現をしようと「米粒アーティスト」あき乃さん(米粒工房)にお願いして作成してもらったとのこと。あき乃さん曰く「雀一羽なら描けますが、二羽は本当に難しい」ということです。もの凄い集中して作成なさったとのこと。さて、これがどんなものかは、ぜひ美術館でご覧くださいませね!

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「竜田川に紅葉の図」

北斎は十一代将軍徳川家斉の前で、刷毛で長く藍を引き、鶏の足に朱肉をつけて、紙上に放ち、足跡が藍の上に残されると「これはこれ竜田川の風景なり」と一礼して去るといったパフォーマンスをしたといわれています。その作品は残っていないのですが、再現してみよう!と、今回、向井大祐氏・勝川ピー(チャボ)の協力で、展示作品が出来上がったと。再現作業の一部を動画でご覧いただけます。こういった再現してみた!っての、ふとめ好き。奥田さんの話をじっくり聞いちゃいましたわ。

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【すみだ北斎美術館4階】第2展示室は主にダルマが中心ですね。大ダルマ再現の一部展示や、大ダルマ作成記録の展示、貴重な大ダルマチラシなどなど。後、門人の作品や、北斎が描いた名古屋の作品の展示などです。

ま、やっぱり目玉はこれでしょ!

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「北斎が描いた大ダルマの原寸復元図」堀江勤之助 名古屋市博物館蔵

120畳の大ダルマの復元図の一部。さすがに120畳という広さがないので、一部を展示しています。

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「北斎大画即書引札」 葛飾北斎 名古屋市博物館蔵

や、でもこっちも目玉かも!大ダルマ描くぜ!という宣伝チラシ。世界で二枚ほどしか残っていない内の一枚を展示。宣伝チラシには、道具・米俵五俵とか、雨天は延期などなど書いてあるとか。宣伝チラシも北斎自身がデザインするってんだから、表現するってことなんでもする人だったんだなぁ、北斎って。と思ってみたり。

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「相撲人形達磨之図」森高雅(玉僊)

なんかふとぎょろっぽーい♪とぎょろめちゃんとウキウキしました。

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こんな感じかな?

今回の企画展「パフォーマー☆北斎」は、パフォーマーとしての北斎に注目!これを実現できる北斎の技量も凄いし、江戸時代の職人も凄いなと思うふとめなのでした。

ぜひぜひ、「パフォーマー☆北斎」美術館にいらして、ご堪能くださいませね♪

 

葛飾ふとめ

※写真は内覧会で美術館の許可のもと撮影。通常は撮影NGです。見やすさの為、一部加工して記事に掲載しています。館内は作品保護の観点から、照明は暗く設定せれています。ご了承ください。


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