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第7回『海峡を越えた野球少年』

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胸が温かくなるドキュメンタリー映画を見た。
在日高校野球の選手達が母国に招かれて試合をする。
1982年の代表チームの選手達の今を訪ねるドキュメンタリー。

日本では朝鮮籍を隠し好きな野球が出来る事に喜びを感じて訪れた「母国」では激しいブーイングを浴びる。それから30年。
再会を果たした48のかっての球児達。
長いお互いの不在は一気に埋まり笑顔が会話が爆発する。

その笑顔に封じ込められた悔しさ重さを思うとき観ている者に彼らが快活なだけに小さな苦さが残る。在日、日韓併合、強制労働、日本名、南北分断、ヘイトスピーチ。
醜い利権争いという政治がもたらしたもの。

おりしも中国籍というだけで差別、排除されようとしている蓮舫議員の事を明るく旧交を温めている「海峡を越えたかっての野球少年」たちの上に見た。


『海峡を越えた野球少年』
STORY:
かつて韓国で開催されていた高校野球大会に、日本から出場した在日コリアンの少年たちの現在を追い、2つの国の間で揺れるアイデンティティーを抱えながら野球に邁進し、韓国野球界の発展に貢献した人々の軌跡をたどるドキュメンタリー。朝鮮戦争後の1956年、戦後復興のため韓国で高校生の野球大会「鳳凰(ポンファン)大旗全国高校野球大会」が開催される。日本で野球を学んだ在日コリアンたちの華麗なプレーは注目の的となり、その後の韓国野球のモデルとなった。大会は97年までの42年間にわたり開催され、在日の野球少年たちが毎年夏に海峡をわたって大会に出場した。その中でも、決勝戦まで勝ち残りながらも惨敗した82年のチームに所属した選手たちに、韓国プロ野球の始球式に登板してもらおうという企画が持ち上がり、熱心な野球ファンが当時の選手たちを探しに日本を訪れるが……。

製作年:2014年
製作国:韓国
配給:スプリングハズカム
監督:キム・ミョンジュン
製作:クォク・ヨンス、チョ・ウンソン
公式サイト