第11回 『クイーン』/『紐育の天使』
前々から気になっていたヘレン・ミレン主演の「クイーン」を見た。
面白かった。
ダイアナ妃の死という生々しい時間軸の渦中のドラマだが見終わった後の味わいは意外にさっぱり。
王室ものというしばりの距離の取り方が製作側が絶妙なせいだろうな。
そしてなんと言ってもエリザベス女王に扮するヘレン・ミレンの底力!
ただただそれに尽きるか!王室一家の形象もユーモアたっぷり。
中でもチャールズ皇太子の腰のなさはリアリティーたっぷり。
しかしこうしたドラマを作れるイギリスという国と国民に民度の高い成熟を見る。
翻って僕達の国は…。
早く目が覚めたので古いアメリカ映画を観る。
「紐育の天使」モノクロームの画面の鮮やかか美しさ。
主演のリタ・ヘイワースは大根だがチンピラのダグラス・フェアバンクス・JRの味わいはなかなかのもの!
ラストが大甘なのがなぁ。
でも娯楽としての映画だから当時の観客にはこの程合いが良かったのだろうな。
【クイーン】
ダイアナ元皇太子妃が交通事故で急逝した直後のイギリス王室の内幕を描いた作品。かねてからダイアナとの不仲説が噂され、事故後も沈黙を貫き通そうとするエリザベス女王に、国民は次第に不満を募らせはじめる。そんな中、就任したばかりの首相トニー・ブレアが王室と国民の和解に奔走する。ひとりの人間として苦悩するエリザベス女王を見事に演じたヘレン・ミレンは、アカデミー賞をはじめ多くの映画賞で主演女優賞に輝いた。(映画.com より)
原題:The Queen
製作年:2006年
製作国:イギリス・フランス・イタリア合作
配給:エイベックス・エンタテインメント
監督:スティーブン・フリアーズ
公式サイト
【紐育(ニューヨーク)の天使】
3,000ドルの横領がバレて失意のどん底にあるエングルはクラブへ向かう。
そこで大枚のチップを撒く彼を見て金持ちだと勘違いしたオブライエンは、知り合ったばかりの美女ニーナの手を借りて彼から大金を巻き上げようと企む。
そんな矢先、泥酔した劇作家ギボンズがエングルの遺書を偶然にも見つけてしまう。
オブライエンの目論見は敢え無く空振りに終わるが、3人はエングルの自殺を阻止するために大胆な行動を起こす。
原題:Angels Over Broadway
製作年: 1940年
製作国:アメリカ
監督:ベン・ヘクト
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