市川雷蔵祭での「破戒」を観に、横浜シネマリンへ。
「破戒」はfmgワークスタジオで沼袋スタジオの時に、まだプロジェクターがなく、小さなテレビ画面でレッスン中に鑑賞した。その時は、船越英二や三國連太郎が若い!ハンサム!だの、岸田今日子が若い!かわいい!だのと、目に映ることのみ印象に残っていたように思う。
部落出身であることを隠し生きる小学校教師を市川雷蔵が繊細に演じる。
「映画は映画館で観るのが一番だ。」と言って、名画座へレッスン生を連れて行ってくれた冷泉さん。
飯田橋ギンレイホールではインド映画の「きっと、うまくいく」を観て、私大号泣。
神保町岩波ホールでは「ハンナ・アーレント」を観て、帰りにおでん屋さんに寄った。
下高井戸シネマによく冷泉さんいっていたようで、家がその周辺なんだと勘違いした。
ラピュタ阿佐ヶ谷では加東大介「鬼火」を観たり、池袋新文芸坐では何を観たかな。
どれだけアンテナ張っているんだろ。
でも、これが俳優という仕事に身を置いている人なのだろうなと思ったり。
「神保町シネマでは、今度この特集をするようだぞ。」とか「ナショナル・シアター・ライブってのが始まるぞ。」とか。レッスン毎に情報を与えてくれていた。
市川雷蔵は冷泉さんの好きな俳優の一人で。私は時代劇が好きだと伝えると。「これなんてどうだ。」とDVDを貸してくれた「薄桜記」や眠狂四郎シリーズなど。市川雷蔵の魅力にハマった私に、次は現代劇の「ある殺し屋」も貸してくれた。
没後五〇年特別企画「市川雷蔵祭」
いまでもファンを魅了する市川雷蔵。横浜シネマリン席は半分以上埋まっていた。
スクリーンで観た「破戒」
部落出身を隠し生きる小学校教師の苦闘がダイレクトに感じられる
中村鴈治郎と杉村春子が演じるお寺の住職とその妻とのやりとりが凄く滑稽で笑えてきてしまう
物語の最後、生徒たちへ自分が部落出身であることを告白し、隠していたことを謝罪するシーンがぐっと胸に迫るものがあった
本当に映画館でみる映画が一番だ。観に行けてよかった。
名画が今後も映画館で上映されることを願って、その情報キャッチして観に行こう。
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