「冷泉からのありがとうの会」に参会して
「冷泉からのありがとうの会」でした。
葛飾ふとめ・ぎょろめは司会進行を。木原陽子は会の準備の中心人物としても。
冷泉さんを偲ぶ会は、愛に満ち溢れる会で、本当に、冷泉さんは愛に溢れる人だったのだとご参会の人たちに会って思うのでした。
冷泉さんが亡くなって、一か月ちょっと過ぎても、またどこかへ旅をしているのだろうと思うぐらい、あまり実感がなく。でも、もう「かわさき、こうも考えられないか?」と、助言をもらうことは出来ないのだとはっきりわかっているのです。
「人前に立つ」ということの厳しさだったり、楽しさだったり、尊さだったりを、丁寧に教えてくれる人でした。
冷泉さんに連れて行ってもらった「どぜう 飯田屋」
「おばけ」というメニューらしい。不思議な触感をする食べ物でした。
「今の若いのは、どじょう食べたことないのか。」と冷泉さん。ワークスタジオメンバー初どじょうでした。みんな、どじょうおかわりして、さらに、親子どんぶりも食べていたよね?
冷泉さん、ご馳走様でした。
どじょうを食べた後は「梅園」へ。私は、粟ぜんざいを頂きました。
「冷泉からのありがとうの会」では、冷泉さんが愛したお店のお料理も食べることができました。群馬のお店の人も駆けつけていて、お店の人も冷泉さんを愛しているから、実現できたことなのだと思いました。
とある日の稽古。「今日はマネージャーも来てるし、真面目にやるか。」と冷泉さん。とある脚本の夫婦のワンシーンを、組を変えたり、同性同士でしてみたりと。
時代劇のワンシーンも。冷泉さんが書き出した、セリフをその場で覚え、しっかりとセリフが言えるまで抜けることできません。木原の背筋が綺麗だったので撮りました。
また、別の稽古の日。冷泉さんがバナナを奢ってくれました。
バナナを頂いている間に、国名をみんなで出していって、次はその国の豆知識などを言うというゲームを。
冷泉さん、インドには行ったことがないといっていたような。ヨーロッパはほとんど行ったなぁともいっていたような。
ちょいと久しぶりに先攻後攻を。この日、みんなの調子が良かったのか、なんか今までより、すっきり見ることができたなと思う。
トップバッターは私と谷くんだったのだけど、なんか調子が良かったのか冷泉さんもクスクスと楽しんでいた。「かわさき、今までの五年間で一番よかったぞ。」と。先攻後攻の何かが掴めたか!?と喜んだのも束の間、次の草田くんとの先攻後攻はとてもつまらないものとなりました。気負いしちゃった?
ありのままの私でいればいいのだけど、なんか気負いしちゃうのね。
頑張らなきゃとか、こうしなくちゃとか、うまくやらなくちゃとか。気負いして、つまらないことしている。
冷泉さんに「今のいいじゃないか。」と言われる時は、大抵、リラックスしていて集中している。頭の中に閃光が走るような感覚がずっとある。
ふぅ。常にその閃光が走るようにしなくてはね。あ、また気負いしている。
「かわさき、お前はどうしていくんだ?」常に、その人自身に答えがあると、根気よく丹念に向き合ってくれた、冷泉さん。
冷泉さんに顔向けができるよう、これからも、心を豊かにし、人前にしっかり立っていけるよう、日々精進してまいります。
(かわさきみえこ)