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進化は痛みを伴う―役の気持ちや台詞の意味、捉えている?―

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なにやら準備をしています。
年末の発表会に向けて準備をしています。
「わが町」の一幕と二幕にチャレンジなうです。

「なう」とか使っちゃう。「なう」とかもう使わない?
今は「インスタ映え」ってやつですか?

日本語の変化は激しい。

ソートン・ワイルダー作 森本薫訳「わが町」の脚本を使っています。
1950年頃に訳されたものだと冷泉さん言っていたような。

日本語で書いてあるんですけど、
ちっともわからん言葉があったりします。
「そういうわからん言葉をわからんまま放つな」と、
冷泉さんは言います。
あ、このままで言ったわけではないですよ。

「違和感を持てない、気が付かないままってのは良くない」
とは言っていたような。
原文のまま、違和感なく、そのまま放つということは、
気持ちも意味もなんも捉えてないってことです。

ことです。と、言ってみましたが、
しれっとそのまま言っている私がいますし、
気持ちをしっかり“表そう”としたら、
「なんだその高校演劇みたいなのは!」とダメが出る。
「もっと普通に喋ろ」とも。

「普通に喋る」ってなんだい?
そう、ここで、陥ってしまってはいけない。

「ナチュラル」?と捉えればいいか分からないが、
素のままというか、てろんてろんに、気の抜けたセリフを発してはダメ
相手にも、客席にも届かないから。

普通に自然体で喋っても気持ちがあり、
そして、「リアル」だというのが「普通」なんだろう。
はて?それはなんだい?

「普通に喋る」ってことをするために、
日夜、朗読だったり、荒武者ピラスだったり、
体操だったりしているのだ。

日本語って難しいよね。「普通」って言葉に、何通りの意味があるよ。

ああ、話がどっかいちゃうわね、「わからん言葉」を、
現代の「自分の言葉」に置き換える作業を稽古でするのだけど、
これがまた難しいのよ。
如何に自分が台詞の中から「気持ち」も「意味」も捉えていなかったか、
はっきりするわよ。

役の気持ちや、台詞の意味をしっかり捉えていれば、
どんな言葉でも大丈夫。
まぁ、限度はあるけど、面白ければOKね。あと、役に沿っているね。

今まで私何してきたのよ。
ってとっても、恥ずかしい気持ちになってしまったのよね。
ただ、台詞覚えていただけなんじゃないかしら?

あと、冷泉さんが「お前らは俳優じゃない!」ってダメ出しがあった時に
「ああ、そうかも」なんて思う私がいて、ひどく辛かったわ。

役の気持ちや言動の意味・意図を把握して、それを「表現」していく。
それが俳優だと。

「表現」?
その作業していたかしら?

辛いわ。とても、辛い。

辛いときは、この言葉を思い出すの「ノー・ペインは進化しない」
叶姉妹の恭子お姉さまの言葉です。
最近、私が心酔しています、叶姉妹に。特に、恭子お姉さま。

進化には痛みが伴うものなんでしょう。

幼虫から、サナギになり、そして、成虫して蝶になる。
蝶も痛みを伴っているのかもしれない。

辛いときは、そう辛抱するしかないわよ。成長痛なんだと。

持てる力使って、ぶつかっていくしかない。
できてもできなくてもやれば得るものがある。
信じてやっていくしかなわよね。

ああ、あと、冷泉さんが言った事で
「そつなくこなせばいいってもんじゃない。」
俳優という仕事の妙だと。
荒くれでも魅力的なほうが良かったりすると。

きれいにトントンできたからって、「それで?」となる。
【魅力的な表現】とはなんだろか。

「魅力」とはなんだろうか?

またまた冷泉さんの言葉ログだけども
「言葉を知らないと、架空の人物の言葉を
喋ることが出来なくなってしまう」

俳優の仕事は、言葉を操るのだから、言葉を知れと

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歳時記だったり、新聞の社説だったり、本を読めだったり

冷泉さんがホイと渡してくれるものの中の言葉の多さよ。

…冷泉さんにおんぶにだっこだな
胸はまだまだ借りたいと思うけれど、
もっと自分で見つけていかないと。

ここ数回の稽古は相手の言葉を上手く聞けてなかったのよね。
妙に落ち着きがないっていうか。
はぁ、独りよがりはごめんだと思っていたが、
慌てると一人であぷあぷと溺れるようです。

ボールレシーブを思い出して、私。
冷静かつ的確にでも何が何でもボールを落とさないという熱を持って。

で、空回りしたら、「なんだそれ!芝居じゃない!」
なんて言われるのよねぇ。
お芝居ってやること色々ねぇ。

とりあえず、頑張るっス

(記:かわさきみえこ)