世界が花開こうとしている。気が付けば三年が経っていた。
輪になり、みんなでストーリーを作るリレーをしていき、それを動いて芝居にしてみようってのをした。
荒唐無稽な奇天烈な話で動いてみると、躓くところがある。それをシンプルにしていったら、
シェイクスピアにあるようなものになった。現代でも上演される作品、そして、人間のドラマに普遍的なものがあると感じる。
とはいえ、荒唐無稽なものも動いてできたら、また楽しいだろうね。でも、作品には難しいのかしら。
先攻後攻、人数を増やしてやってみる。
少し、散漫になる。でも
結局のところ、相手と自分という組が増えているだけで、
相手のアクション、それに対する自分のリアクション
自分のアクション、それに対する相手のリアクション
キャッチボール
投げて、受け止め、投げて、受け止め。そのラリーが続いていく。
それが芝居だ。
演じるとはなんだ?という話なった。
これはとても興味深い。各々違うし、正解がない。
私が「ああ」と思ったものは「面白い嘘」「鑑賞に耐えられる嘘」
というもの。
「面白い嘘」は、キーワードかも。
稽古場に吹く新しい風が陽気で、発見がある。
少し湿っぽかった風が雲となって一雨降る。
その雨が、花に輝きを与える。
三年が経ったメンバーの一人一人の世界が花開いてきている
青木冬太、松本龍平、木原陽子
大舞台に挑んでいる清水葉月
削ぎ落とした先にある、シンプルで頑丈な芯
花で言う茎だろうか。
しなやかで、風に吹かれても花がすくっと存在する
支えになる茎
根を張り栄養を得て、茎の支えがあって、花は存在できる
腐らない限りね
腐らないかぁ。結構これっていつでも気をつけておかないと、ふいな時に腐る。
だから、しんどくても一日一日じっくり地道に積んでいくしかないか。
私の中にある「これでいいでしょ。」といった感覚を打ち砕くぞ。
「こんなことしたくない」と変わるために稽古しているのに、結局「これでいいでしょ」って楽している自分がいたの。
時間がかかると自分に暗示かけたくはないが、まだじっくり三年。わかんないながらも積んでいこうと思っています。
カメラを向けたら恥ずかしかったのかしら、谷くんのくしゃ顔
とても素敵なシャツを着ていたから「撮りたい!」と迫った。
ファッションで成し遂げたい事が谷くんにはあるようです。
志しをもって行動するってなかなかできないだけど、大事なことだよね。
カメラを向けたら、ヘロー!ってな感じに手を広げた寛太くん
ジャケットとズボンはセットなんだとか。へぇ、いいの持ってるじゃん。
私が細かったら頂戴!ってねだるなぁ。
木原さんのネックレス、お父さんの手作りなんだって。
あら、なんと素敵じゃない。
「yooko」と書いてあるのかな。
一人一人の世界がみな違って楽しい。その人が持っている種がじっくり育っていくのを、じっと見ていく。
どんな華が育つだろうか。
かわさきみえこ